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テントウムシ
ー ハルメキテントウムシ ー

テントウムシとハルメキテントウムシ アイキャッチ画像

「春といえば桜(春は桜しか勝たん)」

あるインターネット調査では78%以上の人が「春と聞いて連想するもの」として「」と答えたそうです。たしかに河川や公園に咲く桜は、遠くからでも自然と目が惹きつけられます。桜には春の訪れを喜ぶような華やかさがあり、時節を謳歌しているかのようです。桜の木の下まで来てみると、淡くやさしい「花あかり」に包まれ、心を和ませられます。

人々に笑顔を届けた後は「私の役割はここまで」というかのようにいっせいに花を散らせ、川面に「花いかだ」を浮かべ、川のせせらぎに導かれ去り行きます。春は私たちにとって、出会いと別れの季節。そんな私たちの心情と桜の姿が重なり合い、私たちの感情を強く揺さぶります。

このように桜は、私たちと春の訪れを喜び、その瞬間を強く印象付ける特別な花です。それゆえ「春といえば桜(春は桜しか勝たん)」という答えは当然の結果だと思います。

桜の影に隠れた昆虫 ─ ハルメキテントウムシ ─

しかし、その絶対的な存在といえる「桜」があるがゆえに、見落とされているものがあります。それは、その足元にうごめく小さな生命。昆虫です。

昆虫の中でも「ハルメキテントウムシ」をあなたは知っていますか?

「ハルメキテントウムシ」は一般的に「ナナホシテントウ」と呼ばれる昆虫です。しかしなぜ「ハルメキテントウムシ」と呼ばれるのでしょうか。その名前の由来は春の訪れをいち早く知らせる昆虫に他ならないからです。

ハルメキテントウムシと春の訪れ

寒さのやわらぎを感じ始める3月上旬。ハリツメた静寂な空気の中、カサカサと心地よい音が響きます。
音の主は「ハルメキテントウムシ」。気温の変化にいち早く反応し、活動を始めたのです。彼らのお目当ては、葉の裏に隠れたアブラムシ。栄養たっぷりのアブラムシを捕食し、冬に消耗したエネルギーを取り戻すのです。

太陽の遣い ハルメキテントウムシ

体を覆う太陽のように明るい色は、静寂な季節に特に目立ちます。道路の脇に生えた草に目をやると、葉から葉へ移り、せわしなく動き回る姿を目にすることができるでしょう。

草を一通り見回ったかと思うと、背中の真っ赤な甲冑を中心から左右に開き、内側にたたまれていた薄茶色の羽を大きく広げ、太陽に向かって飛び立ちます。
かつてはその真っ赤な色彩や太陽に向かって飛び立つ様子から、太陽の遣いと考えられました。「天の遣い」から「天道虫」。いつしか、「しあわせ感じる春」を呼ぶテントウムシは、「しあわせを運ぶハルメキテントウムシ」と呼ばれるようになりました。

春といえば ハルメキテントウムシも!

「春といえば桜(春は桜しか勝たん)!あとハルメキテントウムシも

春のかおりとともに、元気に動き回る真っ赤な「ハルメキテントウムシ」

春の訪れをいち早く教えてくれる「しあわせを運ぶハルメキテントウムシ」

桜の季節には足元に目をやり、しあわせを探してみてはいかがでしょうか。

※このSTORYはフィクションで、ハルメキテントウムシという種類のテントウムシは実在しません

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